ベター・ハーフ@本多劇場 4月16日
本多劇場はたぶん8年ぶり。以前の演目は吉本ばななさんの「哀しい予感」でした。
そして鴻上尚史さん演出も久しぶりで、今回はっきりと風間さん目当てです。4人しか出ないお芝居で小さめの箱なんて楽しみしかない!と早々とチケットを取っていました。
風間さんをきちんと認識したのは、私は比較的最近で2011年7月期フジ系ドラマ「それでも、生きていく」です。これは業界内視聴率がよかったそうで、風間さんが少年倶楽部Pで、「あれで認知してもらえた、あれがなかったら(役者?事務所?)辞めていたと思う」と述べていた。
このドラマの役柄もお芝居も強烈だが、視聴者は完全に安全圏なので「怖いもの見たさ」という感覚を思い出した。若い犯罪者が放つ独善的なオソロしい色気。若い女の人で、自分は人よりちょっと人生経験ありと思うひとなら、簡単に弄ばれてしまう感じ。風間さんの演技にそういうものを感じるとは失礼ながら思っていなかったので、わくわくしながら観た。
当時の職場は誰も観ていなくて、感想を言い合えるひとはいなかった。
そのあと、限りなく実験的朝ドラの「純と愛」。ドラマでは純が愛(いとし)を支えようと奮闘するのだが、実際はヒロインを支える雰囲気の風間さんにときめく。。
風間さんは、その時々の共演者に邪険にされてもとてもキュートな反応をするので、みなわっと距離が近づく気がするのだろうね。いじられキャラ?
ベター・ハーフに戻ります。
登場人物の外見上の性別は男性2人女性2人です。
自分ではうっかりすると偏見にとらわれてしまうので、トランスジェンダーという言葉を知ろうとしてみたりしましたが、私は結局何もわかっていなかったのだな、というのがよくわかったお芝居だった。
サントワマミーを最後に中村中さんが歌うところ、とてもよかった!!知っている歌だということも相まって気持ちが昂ったね。
ひとって捨てたもんじゃないね、魅力的って性的ってどういうことなんだろう。
風間くんが演じた男性は、自分が必要とされる=愛があるという思い込みが大きく、ある意味素直で厄介な男性だった。
人と人との愛のかたちはそれぞれだから死ぬまでに、愛を感じるひとと精一杯過ごすことだね…。
暗殺教室@新宿ピカデリー 3月29日
ころせんせーの声を二宮さんがあてているので、彼目当てで行きました。
表面上は先生がタコ型生物ですけど学園もの、SFの要素もあるのでCG多用。
ぬるふふふ…ころせんせーが動きはマッハ20で情にあつく、
生徒と素直に信頼関係を築いていくところが、こころあたたまった。
ころせんせー自身のエピソードとしてがんつを彷彿とさせる雰囲気もある。
少年漫画だからね、似た所は探せばいくらでも出る気がする。(原作未読)
とまぁ伏線がはりめぐらされているので続編を待て!ということでしょう。
山田くんはヒロインポジションでした。
あれだけの花のかんばせだと、女性陣も顔負けよ。
三人姉妹 @シアターコクーン 2月28日
天才探偵ミタライ 傘を折る女
わたしは見やすく面白かった。
既視感はある。御手洗さんが思考を巡らしている時の画像処理がガリレオみたいだなとは思ったし、堅川警部補の安直な描き方は先があると想定済だからかしらとかね…。
あと本格的ミステリードラマっていったい何?と思っているので、好きなものを。日本のはわからない、読んで見ていたものは名探偵ポワロシリーズ。トリックの面白さと犯人の意外性、この二つがあれば、わたしは満足。このシリーズが今後もそれを満たしてくれることを願う。名探偵特有のキャラクターは必要なのでしょうね、今回は天才だということらしい。
天才というのはまわりが思うことであるから玉木さん御手洗、視聴者がイメージする奇人変人天才像とかけ離れていなくてよかったよ。
そして石岡君(ヒロイン)であるところの光一さんは、お顔立ちからのクールな印象はどこかへ置き去り愛嬌あり、彼本来が持つ優しさがにじみ出ているいいキャラだった。原作とは雰囲気違うけれど、御手洗さんのことを理解していて好きなんだな、というのが伝わってくればいいのだ。玉木さんが原作に忠実に真ん中を歩いていってくれれば、そことの距離感で関係性はできていくだろう。
というわけで座長であるキラキラ光一さんを見慣れたわたくし、新鮮な衣装の数々。
一般人コスプレなチノパンとジャケット、喪服スーツと白シャツの着こなし、和食がお好きな御手洗さん用なのか、な割烹着…洗い髪にパジャマととりあえずやることはやったよね。
トナカイの着ぐるみ最高。シリーズ化のために玉木さんと一度ならず対談したほうがいいよ。距離を少しずつ縮めてくだされ。
SHOCK 追記
今回屋良さん比重がありすぎて、ライバルというよりパートナー。
屋良さんありきでの改変なのだとも思う。屋良さん、本当にダンスは素晴らしいのは周知だから言わなくてもいいくらい。ソングライターズ再演おめでとうございます!歌も場数を踏んできたからか上達著しいし、演技も表情豊かになって座長との芝居に奥行きがでた。
ジャパネスク前にヤラとコウイチが言い合う場面でオーナーを交えて歌の掛け合い(言い方ありそーですが…)が入っていた。追憶の雨を使うことでヤラの苦悩が増すね。
1人で全部やらなくても屋良さんに新人教育任せてしまえるから、座長は他のことができる、それで今回これだけ変えてもこの完成度なのかも。新しいカンパニーの子はまだあたふたしているけれどね、見守る気になる。
今日のTwitterで知った新曲用衣装の刺繍が初日開けても終っていないということは、ぎりぎりまで手直し等で、座長のそれもタキシードに手が回らなかったということよね。いろいろすごい…。
SHOCK15周年で帝劇の中は、上から15年分のポスターが吊るされ、座長とこの演目への愛に溢れていましたよ。
これは、写真でロゴを表現している力作。うまく横が入れられなかった。。
外入り口上下ガラス部分にポスターが3枚ずつ並んで張り付けてある。
最初今よりもっとあの事務所と所属するタレントに対する偏見があり、帝劇で公演することに反発が大きかったようですが、今や東宝のドル箱。
舞台に対する姿勢と生き方を身を以て示すことで、スタッフもお客様もついてきてくれる相乗効果を発揮した。こういうオンリーワンの道があることを観て感じられてファンとしては嬉しい…。
Endless SHOCK 2月23日夜、3月1日夜
2月23日
観劇したのに2月中に感想が書けずじまい。観劇日より少し前に青天の霹靂なことが起き、体調も不調で観劇できるかも危うかった。初めて座長からパワーをもらおうとそういう縋る気持ちが芽生えて自分におののく。体調が悪くなるととくに気持ちも弱る。
SHOCKは私見で8割5分以上がリピーターかしら、と思う舞台。あらすじは多くの観客が分かった気になっている。何年も再演可能な伸びしろを提示し続ける楽しさとおそろしさ。それでも待ってました!って掛け声かかっているよね、帝劇の常連。