文七元結 落語
6代目三遊亭圓生ベスト、レンタルCDのものを聴きました。GWに限らず車で長距離出かける時に同行者が借りてきます。渋滞した時に聴くのにいいのです。
噺家さんは声がいいねぇ。いくつか聴いた話の中で、今回のピカ1はこれです。
三遊亭圓生師匠は初めて聴きました。以前他の噺家さんで「文七元結」聴いたことあるとおもうのだけれど、歌舞伎を先に観たのかな…。当時あまり興味が持てない題材だったようでさっぱり記憶がございません…。(笑)
耳に全神経を集中するからか、今回聴きながらいつの間にか泣いていました。もう勝手に涙がこぼれてくるのよ。親子のこと、文七の仕事でのしくじりなど身につまされるのかなぁ…。
長兵衛は腕のいい左官、でもばくちにはまるどうしようもない男。私は文七が身を投げようとする吾妻橋の近所で働いていた時期もあるし、長兵衛娘のお久の気持ちや鼈甲屋近江屋さんの心配りが染みる。長兵衛のおかみさんが、あまりのお金のなさに法被1枚で下着も身に着けていないから、近江屋さんの突然の来訪に困って隠れる様子とか、落語ならでは。
落語はね、先が読める話ほど泣けるのよ。これは自分が多少人生経験を積んで、年取ったからだと思う。でもそれがちっとも悪いことじゃなくて、嬉しい。年取る甲斐もあるというものです。
これは、歌舞伎でも人気演目のはず。もともとの落語もいいねぇ。