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住めば都

気が向いたら、好きな俳優、観劇記録や日常ごとを独断と偏見に満ちた表現で書き散らかしています。思考が合わないかたはごめんなさい。

炎 incendies(アンサンディ)@シアタートラム 9月28日 

舞台


『炎 アンサンディ』 演出:上村聡史 出演:麻実れい、岡本健一 ほか | 世田谷パブリックシアター/シアタートラム

 未確認でしたが、初日に行って参りました。初日だったのか!

初日とは思えない完成度でしたよ!いろんな舞台ぼーっと観ていますが、残念ながらジャンルを問わず、初日の高揚感を除いてしまうと満足する舞台はそうそうないものなんです。いのうえひさしさんの脚本のお芝居に内野さんが出た時も、初日の料金変えてもいいよ?と思ったものです。今プレビュー公演と銘打つところありますもんね。。

 

今回はレバノンの内戦が絡む話です。ずっと固唾を飲むしかない場面が続くの。無酸素(イメージです(笑))で苦しくなる。息を抜ける所は唯一主人公の少女時代のみ。物語の場面は大まかに2つの国と2つの時期の組み合わせ4つに分かれていて、それが装置と呼べるものがほぼない舞台で交錯しつつ展開される。

 今回日本初演ということもあり、作品の見方の提案なのでしょうか、演出と照明の人対談がパンフに載っていて照明のシビアさにうなる。単純に、どれに光をあててどれを影にするまたは映さないという選択の連続ですものね。演出家の意図を汲んで反映(文字通り)させなければならない。物語に寄り添いながら出しゃばらない、できる秘書みたいな役割。

 そしてなんというつくり話!これを素直に飲み込めるひとは、どれくらいいるの!歌うような台詞回しの麻実れいさんの凄みを感じる。ため息とともに終幕するも、不思議と生まれ変わったように生きる気力が湧いてくるお芝居なのです。目に見えないけれども、観客も傷ついてるよ。。そういうお芝居です。この物語のあらすじを私が改めて書くのは野暮な気がする。ぜひ時間が許す方は三軒茶屋に観にいって下さい。