1000th Performance Anniversary Blu-ray 感想追記(1)
理路整然というところから最も離れているので、感想も泡のように浮かんでは消えます。消えたらもうでてこないし…。なので、自分用の箇条書きになりますが、よろしければ。
それにしても、出演者の役柄でそれぞれ皆が万感の想いをこめて「コウイチ!」と呼ぶ舞台ではある…。こんなにコウイチづくしだったかと思うくらいに。そーいえば主役だったよね!
第2幕 プロローグとシェイクスピア
ヤラの夢の中だという設定なのでしょう、Dead or Aliveって「生か死か」って日本語では訳すでしょうが、英語にすると逆なのね。(何となく…)
そして、シェイクスピアの見どり(ハムレットとリチャード3世だっけ?)がある。コウイチが演じる殺された者の「絶望して死ね!」という台詞回しの力強さと、全体的に意外にも思えるほどの声色の幅と凄みが楽しい。RUSHで声優をつとめた時も友人から言われたのですが、自分とかけ離れた役柄ほどうまさを発揮するのよね。だから光一さんに関しては、和洋問わずもうすこし長く時代劇を観てみたい気持ちはあります。リカが演じるその妻の台詞回しも、緩さがなく好み。ここでリカの台詞であらら、となりたくない。そして動きが機敏なひとが好きなので、ダンスもささっとこなすこのリカちゃんは好き。歌的にはさやかリカちゃんが人気ありそうだったけれども…ね。追いつめられたヤラが再び、今度はコウイチを刺殺してしまう。柩の上に乗り絶命後運ばれる時、コウイチの顔だけが照らされるのだが、もともと死者設定で白塗りなのか、恐ろしく現実味がなくただただきれいなデスマスク。
夢から醒めたヤラが、呆然としたのち感情の流れを表現しているのが、屋良さんも経験を積んだからなのかなと観ていて嬉しいものです。エレキギターの追憶の雨には、初見時実は驚愕しました。3分に1回の『SHOCK』ということらしいけれど、こうきたか!みたいな。帝劇とエレキギターがすぐ結びつかなかったのでした。勝手な思い込みよね…。それまでが、シェイクスピアでクラシック!という音だったからね、夢から醒めていることはよくわかる。
夢幻(MUGEN)
これってダンスアングルビューイング場面の切り取り方だと、リボンフライングの始まりからなのかしら。その後ヤラと二人でのダンスがとても切れ味がよく、アメリカ人の考える和風の表現、「ショー」という要素に合っているので観やすい。振り付け師すばらしい…。パントマイムにもあるようですが(よく知らないので…)、歌舞伎の人形振りを思い起こすよね。
つづくかなー。