住めば都

気が向いたら、好きな俳優、観劇記録や日常ごとを独断と偏見に満ちた表現で書き散らかしています。思考が合わないかたはごめんなさい。

プラトニック 第4回

いつかの少女。このドラマ私はとっても楽しんでいます。盛り上がってきた!そして、これをNHKBSで放送するできる時代なのね。

思わせぶりな演出で、こちらが勝手に想像していたことが今回だいぶはっきりした。

契約を交わしたことで、沙良さんと青年はお互いがより特別な存在になったと意識せざるをえない。そして彼女が今まで伏せてきた部分を巧みに突いてくる青年。

まわりの男性を意識無意識に関わらずコントロールできる女王蜂な沙良さんと、今まさにそれに絡めとられる風情で、そう見えてまだ何か攻撃的なものを秘めている青年。

沙良さんは、ウスイ店長の言うように「マドンナ」なのよね。ただ皆の単なる「憧れ」ではない、性的な対象として。ご本人沙良さんの中では、担当医とのあれこれは捨て鉢な気持ちとも違う。私は娘のためにできる(正しい)ことをしているという信仰の表れ、信仰のために犠牲を払うことに近い気持ち。

それが臓器提供の意思提示により、救世主は担当医から青年にバトンタッチされた。それに伴い信仰儀式も、対象が青年に移っても仕方ないと思っている担当医と、そう思わせる沙良さんの支配力に脱帽。担当医は男性たちの中での自分の優位が揺らぐことを自覚するとともに、今は自分の身代わりであることをそれとなく青年に知らしめてプライドを保つ。ひゃあ。そうなんだけど、改めて示されると描き方がえぐいね。

ただただ、娘のための行動は哀れを誘うし、魅力的なひとに否応なしに引き寄せられる人間の業も合わせて描いている。 

万引きしていたお嬢さんが、いずれまたヒステリーな行動を起こすように思えて楽しみ。このドラマの狂言回しは、このお嬢さんと佐伯さんかな。ウスイ店長は一度あったからねぇ。