住めば都

気が向いたら、好きな俳優、観劇記録や日常ごとを独断と偏見に満ちた表現で書き散らかしています。思考が合わないかたはごめんなさい。

プラトニック 第3回

娘の初恋。親のエゴ。産んだのは親でも、子どもは別人格だと意外と気づいていないひとが多い。青年がさらっと話すのに、沙良さんは一音一音粒だった台詞回しなのね。

プラトニックな親の子への愛。青年の「ひと」に対する考え方すべてには共感できないけれど、娘を病院という生命維持装置から出す気がない沙良さんであることは間違いない。あれでは生きているというより生きながらえている。。私の亡き父のように77歳とかならいざ知らず、14歳にそれはきついね…。

子どもの人生の経験を、先を見通せるから、心身が傷つくからという理由で取り上げることはどうなのかと思う。それこそ人はいつか死ぬからね、3ヶ月先かもしれない。ありとあらゆる感情を味わい、体験できる感覚をつかみ、見ることが可能な景色を求め、会いたい人と語り合い、好きなひとと過ごす、美味しいものを食べ好きな飲みものを飲め!

そして青年はさすがに脚本家が剛さんに当て書きしただけのことはある。誤解を怖れずに言えば女の愛を試す、「真実」「唯一」の愛を求めている男。真実って何だ?っていうのは、この際ちょっと脇に置いといて。

野島作品はちょこちょこ出る脇役の人物が軽微な犯罪者であるケースが多い気がする。そして、脇役(今回は万引きする女性)に対して青年がどういうふうに振る舞うかを視聴者にはどうでもええよ、という陳腐な表現で描く。

青年は、女に抱きつかれても抱き返さないのね。。

3回を終えて、コントロールしたい女とコントロールしたい男のガチンコ勝負な恋愛ドラマの様相です。