住めば都

気が向いたら、好きな俳優、観劇記録や日常ごとを独断と偏見に満ちた表現で書き散らかしています。思考が合わないかたはごめんなさい。

ビッグ・フェラー 追記

6月7日(土)昼公演に行く。つい一週間前に観たはずなのに、役者の口から発せられる言葉が、こちらの付け焼き刃な理解もあってよりすんなり聴けるようになっていた。

タイトルロールの内野さんは、人形浄瑠璃や歌舞伎演目の義経千本桜の「義経」のような、実はとりあえずの「主役」役なのでは?という役割を、ちゃんと果たしていた。戯曲がそういう作りなのでしょうが、コステロは自分の気持ちを「セリフ」ではほぼ明確に表さないし、最後演説する時も気持ちがほとばしるというよりも客観視が際立つし。
内面のしずかなざわめきはその波立った形のまま伝わってきましたよ。他の役者さんとの調和が不思議とほどよい緊張感をうみ、トータル3時間の上演時間を短いものにしていた。地方公演でまた変化していくのでしょう。
千秋楽までのご無事をお祈りいたします。