住めば都

気が向いたら、好きな俳優、観劇記録や日常ごとを独断と偏見に満ちた表現で書き散らかしています。思考が合わないかたはごめんなさい。

SWITCHインタビュー 達人達(たち)「綾野剛×又吉直樹」

SWITCHインタビュー達人たち「綾野剛×又吉直樹」を見ました。綾野さんが又吉さんに会いたいという趣旨の対談。又吉さんが好きなので録画。

又吉さんはお笑い芸人、綾野さんは俳優。小説家中村文則氏の「又吉さんは次にどんな言葉を発するのか期待させる、綾野さんはたたずまいで物語を予感させる」というに言葉に同感しつつスタート。

普段お笑いライブや書評エッセイなど言葉を使う又吉さんより、綾野さんのほうが自分のおかれた状況や役者としての気持ちの変遷を自分の言葉で表そうという気持ちが見える。綾野さんがホストとして質問する、又吉さんが質問に答えつつも相変わらずいい意味でとらえどころがない。綾野さんが話す役者としての気持ちの変化や台本読みに代表される役作りの一コマは、申し訳ないけれど今旬の俳優さんが異口同音に語るリアリズムに過ぎないと感じる。

綾野さん印象深い話。今迄演じた役が臓器のように身体に住み着き、シェアハウスしているようで、その役の感じ方考え方が知らず自分を形成する上でも影響を及ぼしている、と。決して役が落ちないと。それは爽やかな自負で好感度大でした。

又吉さんは、やりたいことがありすぎてあと200年くらい生きたい、と。いろいろなやりたいことが出来ていて今楽しいと。

又吉さんは面白いことを言ってやろうという姿勢、綾野さんはいい演技をしようと肩に力が入る時期は既に通り過ぎ、複数での仕事は他方あっての進め方になっている。そのため、二人ともふんわり受け身で仕事であって仕事でない風情で、問われて改めて自分についての言葉を身体から意識して出して行く様子が見られて興味深かった。