ココロ見 「時」後編
再び渋谷の歩道橋に佇む剛さん。
手のひらサイズの動物フィギュア製作第一人者のひとの作品は、「一瞬」を写真で切り取った表現以上のものになっているから、面白かった。絵画表現ではなく、立体を選択したということかしら。
それも手のひらサイズ!
米に字を書くひとを以前観ましたけれど、我々は小さいものに対する愛が半端ないですね。
豆本とか、作り込む無償の愛!
立体だからかこそ絵画や写真では味わえない、種類が違うエネルギーの放出を感じる。
作者の意図が明確に反映できるところも大きな魅力。
写真も企画次第で意図したものを製作できても、どうにも光が絡むし、一から作り上げるものとは少し異質な気がする。
そして、写真は偶然性が時として神秘的な作用となるのが興味深いわぁ。。
話がそれた…。
つぎは、津波のため蔵を流されて酒作りが難しくなったので、山形に場所を移して杜氏をされているひととの対話。
今やるべきことをやれているひとのお顔と感じる。仕事をやっている実感を持てるのはいい。
剛さんも真摯に「過去から何か持ってくるとしたら」という問いにお答えでした。
「時」は移ろうもの、それがいい結果(お酒)をもたらすお話。
時をどう感じるかは自分が決めるものだから、存分に時を感じたい。
楽しい時は、短かったり、やってもやっても終わらず長かったりね…。