住めば都

気が向いたら、好きな俳優、観劇記録や日常ごとを独断と偏見に満ちた表現で書き散らかしています。思考が合わないかたはごめんなさい。

「きりかね」という技法

 ココロ見、後編の前に彫刻家吉水快聞さんのHP見ました。仏像を彫るというと、どうしても木から仏さまを掘り出す話が多い気がします。

 私が注目しているのは、『きりかね』という仏像を装飾する技法のことです。以前に故 江里佐代子さんのきりかね展に行く機会がありまして、そういう金を使った装飾技法があることを知りました。詳しくは吉水さんのHPに記載があります。
 吉水さんは、生前の江里佐代子さんから直接この技法を教わっているひとなのです。それだけですでに感動してしまっていました。教え伝えていかないと廃れてしまう技術です。
 江里さんがきりかねをほどこした筥(はこ)など、実物を目にするとため息のでる緻密さと美しさです。彼女は、教え渋るひとが多いなかで、後進の皆さんに快く教えていらしたそうです。お若いのに客死されてしまい、当時とてもショックだったのを思い出します。