台詞と科白
日本経済新聞に載っていた記事で、別役実さんがお話になった事メモ
台詞 俳優が舞台で劇中の人物として言う言葉(新明解国語辞典より)
科白 台詞から一歩進み、身体をくぐらせてきたもののように、手触りのあるものに変質している、しぐさが加わったもの
台詞→科白へ
せりふを言い終わってからたばこを吸うのではなく、そのせりふの途中で、せりふを割って、吸う のを意識的にやるのは最初は難しいそうです。そこには、ただ言葉を発する以上のものが付随してきますよね、それが科白と。
科白は、お客さん、人々と共有し共鳴されないといけない、と。今は、その科白が持つ体験感が失われ、俳優が発する科白は「台詞」のままで止まっているのではないか、という危惧の表れた記事でした。