住めば都

気が向いたら、好きな俳優、観劇記録や日常ごとを独断と偏見に満ちた表現で書き散らかしています。思考が合わないかたはごめんなさい。

又吉直樹さん

又吉さんをしょっちゅうテレビや本の広告欄で見かけるようになった。

「火花」にはうすく関心があるもののまだ読もうとは思わない。

ただただ又吉さんのたたずまいが好きなので、出ているテレビは真剣に見る。

お笑い芸人又吉直樹が好きか、と聞かれたらそれは違うと答える。

糸井さんが下記の対談

www.1101.com

で言っていたように芸人の中にいながら、芸人との距離がある彼を視聴者として見るのが好き。

実物が目の前にあっても何を話したらいいかわからないし、自分と距離があるところが今とても気に入っている。

これからも、又吉さんの無理のない素敵なたたずまいを見守っていこう。

 

暗殺教室@新宿ピカデリー 3月29日

ころせんせーの声を二宮さんがあてているので、彼目当てで行きました。

表面上は先生がタコ型生物ですけど学園もの、SFの要素もあるのでCG多用。

www.ansatsu-movie.com

ぬるふふふ…ころせんせーが動きはマッハ20で情にあつく、

生徒と素直に信頼関係を築いていくところが、こころあたたまった。

ころせんせー自身のエピソードとしてがんつを彷彿とさせる雰囲気もある。

少年漫画だからね、似た所は探せばいくらでも出る気がする。(原作未読)

とまぁ伏線がはりめぐらされているので続編を待て!ということでしょう。

山田くんはヒロインポジションでした。

あれだけの花のかんばせだと、女性陣も顔負けよ。

三人姉妹 @シアターコクーン 2月28日

衣装が役柄の印象をいい意味で左右するよい例なお芝居。
ケラさんのチェーホフシリーズ、昨年のかもめに続いて三人姉妹です。
朗々と語るのは外国の戯曲だからおなじみですね。役者個人の表現力があらわになる。上手いまずいはわからない、言葉での丁寧な描写もつまんないと寝てしまう、すまない。
お腹の中では冷静に自分の行く末を見つめて、外側では軽やかに異性の気持ちを掴み取り、花火のよーにあちこちで恋がスパークし、それでも生きていく、舞台だった。
三人姉妹それぞれ声がよい、魅力的でした。宮沢りえさんが次女でずっと黒づくめのドレスなのが素晴らしかった!!
誰もが着てとりあえず安心する黒。色白のひとが着ると色本来が持つ妖しさや、一筋縄ではいかない着る人の意志をこれでもか、と感じさせて素敵だった。
他の女性は神野三鈴さんが単純に欲深い、太い筆で「一」って一気に書いたキャラクタで印象が濃かった。こうやって自分のテリトリーが侵食されていくのが一番堪えるし気持ち悪い、ぞわぞわした。
思わず、中谷美紀さんと出演する「メアリー・スチュアート」の先行予約に申し込んだくらい。
堤さん目当てに行った舞台でしたが、期待を裏切らない!ずっと軍服なのがいい。どこか破綻していて、それが女性を惹きつけてやまないのを知りつつもどうにか取り繕う気はなくて、引き寄せられてきたお相手と連れ込み宿に行くような男を好演してました。あれ?でもそこがよいのだよ。直截的ですまない。。

天才探偵ミタライ 傘を折る女

わたしは見やすく面白かった。

既視感はある。御手洗さんが思考を巡らしている時の画像処理がガリレオみたいだなとは思ったし、堅川警部補の安直な描き方は先があると想定済だからかしらとかね…。

あと本格的ミステリードラマっていったい何?と思っているので、好きなものを。日本のはわからない、読んで見ていたものは名探偵ポワロシリーズ。トリックの面白さと犯人の意外性、この二つがあれば、わたしは満足。このシリーズが今後もそれを満たしてくれることを願う。名探偵特有のキャラクターは必要なのでしょうね、今回は天才だということらしい。

天才というのはまわりが思うことであるから玉木さん御手洗、視聴者がイメージする奇人変人天才像とかけ離れていなくてよかったよ。

そして石岡君(ヒロイン)であるところの光一さんは、お顔立ちからのクールな印象はどこかへ置き去り愛嬌あり、彼本来が持つ優しさがにじみ出ているいいキャラだった。原作とは雰囲気違うけれど、御手洗さんのことを理解していて好きなんだな、というのが伝わってくればいいのだ。玉木さんが原作に忠実に真ん中を歩いていってくれれば、そことの距離感で関係性はできていくだろう。

というわけで座長であるキラキラ光一さんを見慣れたわたくし、新鮮な衣装の数々。

一般人コスプレなチノパンとジャケット、喪服スーツと白シャツの着こなし、和食がお好きな御手洗さん用なのか、な割烹着…洗い髪にパジャマととりあえずやることはやったよね。

トナカイの着ぐるみ最高。シリーズ化のために玉木さんと一度ならず対談したほうがいいよ。距離を少しずつ縮めてくだされ。 

 

SHOCK 追記

今回屋良さん比重がありすぎて、ライバルというよりパートナー。

屋良さんありきでの改変なのだとも思う。屋良さん、本当にダンスは素晴らしいのは周知だから言わなくてもいいくらい。ソングライターズ再演おめでとうございます!歌も場数を踏んできたからか上達著しいし、演技も表情豊かになって座長との芝居に奥行きがでた。

ジャパネスク前にヤラとコウイチが言い合う場面でオーナーを交えて歌の掛け合い(言い方ありそーですが…)が入っていた。追憶の雨を使うことでヤラの苦悩が増すね。

1人で全部やらなくても屋良さんに新人教育任せてしまえるから、座長は他のことができる、それで今回これだけ変えてもこの完成度なのかも。新しいカンパニーの子はまだあたふたしているけれどね、見守る気になる。

今日のTwitterで知った新曲用衣装の刺繍が初日開けても終っていないということは、ぎりぎりまで手直し等で、座長のそれもタキシードに手が回らなかったということよね。いろいろすごい…。

SHOCK15周年で帝劇の中は、上から15年分のポスターが吊るされ、座長とこの演目への愛に溢れていましたよ。

これは、写真でロゴを表現している力作。うまく横が入れられなかった。。

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外入り口上下ガラス部分にポスターが3枚ずつ並んで張り付けてある。

 最初今よりもっとあの事務所と所属するタレントに対する偏見があり、帝劇で公演することに反発が大きかったようですが、今や東宝のドル箱。

舞台に対する姿勢と生き方を身を以て示すことで、スタッフもお客様もついてきてくれる相乗効果を発揮した。こういうオンリーワンの道があることを観て感じられてファンとしては嬉しい…。

Endless SHOCK 2月23日夜、3月1日夜

2月23日

観劇したのに2月中に感想が書けずじまい。観劇日より少し前に青天の霹靂なことが起き、体調も不調で観劇できるかも危うかった。初めて座長からパワーをもらおうとそういう縋る気持ちが芽生えて自分におののく。体調が悪くなるととくに気持ちも弱る。

SHOCKは私見で8割5分以上がリピーターかしら、と思う舞台。あらすじは多くの観客が分かった気になっている。何年も再演可能な伸びしろを提示し続ける楽しさとおそろしさ。それでも待ってました!って掛け声かかっているよね、帝劇の常連。

私は2012年からうっかり観始め知らないことだらけなので、きんき友人でありSHOCK観劇の師匠にあれこれ聞いて昨年との違いをわかれば挙げ、今年の隠れテーマを探す。これってどういう作業?…とふと我に返るよ。
昨年はオーナー役がもりくみさんだったからか歌重視に思えた。
今年はカンパニーのメンバーが複数入れ替わったこともあってAMERICAを変える気になったのかもしれない。
木は森に隠せではないですが、大きく変わるとそちらに気を取られやすい。
セリフのほうはなんとなく違うと思っても、削られているダンスはすぐわからない(あたりまえ)。
その他自分が気になる出演者の素敵なところを確認する。
これ普通のお芝居やミュージカルのファンの見方ではないのは重々承知しているよ…。
どちらかというと、おすすめ商品の完成度をチェックしているバイヤーに近い。
 
AMERICAがなくなったが新曲も覚えやすくてショーもいい。
曲とショーの変更ってどうなのだろう、前のが単純によかったのになぜ変えたの?
とならないところが、ファンの欲目と言われてもすごいと思う。
前のもいいし、新しいのもいいのだ。
毎日毎年よくなっていくのがしょっくだと思われているけれど、過去の作品(自分)を否定するものではないの。
 
絶望して死ねぇ。現代の会話で使いようがないこのフレーズ、座長が言う声が心底好きすぎて、目覚まし時計の音にしたいくらいだと友人とも話している。劇中劇で好きなのはリチャード三世。これもう少し長くやってくれないかな、1000回Blu-rayでアナザーストーリーだったから、今度のBlu-ray特典は劇中劇を声だけでもいいのでもっとやってほしい。
 
個人的に2月23日に観劇できてよかったよ。。わたしも過ぎたことは気にしないで前に進もうと思えた。単純だけど単純でいいんだなって。
なんとなく光一さんのダンスから余計な力が抜けてきたように感じた。
オフとオンで違いをだしていく意味もあるのでしょう。
基本歌もダンスもクレッシェンドしていく。
 
3月1日
初めての2階席C列のど真ん中。座長が3メートル以内に飛んできた。怖いね。
そして下から口開けて見上げるよりも、正確で美しいフライングがはっきりわかる。
照明で描かれたリボンのようなラインや升目の上を滑るように飛んでいくから!
 
1階席を体験したからこその、2階席いいねです。
ソリタリは角度があるのでフォーメーションが楽しめるし、照明と音楽とダンスの演出の妙!!一体感があるからすんなり入って脳に快感の回路ができる。
ジャングルは細かいところでプロジェクションマッピングなのかな、今回細部変更しつつ凝っているし、ダンサーの登場がトランポリンを使って前転しマットに着地する。
この前転して着地を決めるのがむずかしいのはよくわかりました。がんばれ。
人様からの情報では新曲の黒タキシードは初日からだんだんと袖に始まり背中と刺繍が増えていっているのですって!
東宝の衣装さんがよなべをしているのですって!!
確かに背中も刺繍あったわ…。
あと、2階の前センターだったからなのか、直さんのNYでの登場シーンのスネアなどの音がとても素敵にクリアにまっすぐ聴こえてときめいた!
打楽器は和太鼓もいいし、この単純なリズムの刻みがのちのち帰宅後とかに効いてくるのよ。
 
今回姉と観劇しましたが、姉(今回2回目、2回とも2階席)が観終わった帰りにまたすぐ観たいとつぶやいていました。
聞いてみると、生なこと、使われる音楽全般が好みなこと、座長のゆるぎない主役としてのたたずまいと屋良さんのダンスが好みであること、が今感じる魅力だそう。
初見のひとをこばまないシンプルな構成の舞台であることが、15年観る人をも中毒性たらしめるということでしょうか。
 
 

ダウントン・アビー

第1シリーズ観て、第2シリーズに入ったところ。わたしにとって時代劇を観る各国共通の楽しさは、風俗あれこれが出てくるところです。住居のつくり、調度品、入浴のしかた、食事やお茶の作法、ファッション、貞操観。

ドラマ冒頭の1912年当時は、男子限子相続という男性しか資産を受け継げない時代。男子が生まれない家は大問題。アメリカの大富豪の娘である奥様の持参金は、一度夫の財産に組み込まれてしまうと、ほぼ他人の又従兄弟の子のものになるという仕組みだとか、面白いよ、ひえぇ。
階級別の生活と恋愛事情とお悩みがストレートにそれも多少の策略を交えてエレガントに表現されている。策略にいきすぎなく、ひとの真実味が時折きちんと感じられるのがよいよ。